(注:2005年7月14日の内容です)
エアーズロックは、オーストラリアの真ん中にあります。
都市部は海岸沿いにあるので、行くのは大変です。
エアーズロックをバックに車を走らせ
約50キロ離れたマウントオルガ(カタジュタ渓谷)へ向かった。
マウントオルガ
日本だと50キロという距離は結構あると思うのだけど、
信号も交差点もない道ではとても近く感じる。
ここ一帯も同じナショナルパークなのでかなり広い面積を占めている。

段々と近づいてくるマウントオルガはエアーズロックより小さいものの、
大きな石が連なっている感じで神秘的な存在だ。
少しはなれたパーキングで昼食を済ませ(鍋でラーメンを作った!!)
もう少し近くのパーキングまで移動。
エアーズロックの登山が出来ないためか小さなパーキングは一杯だった。
バスやキャラバンを停めるスペースが空いていたので小さなパジェロを停めてまず
風の谷といわれるValley of the winds wallkに行くことにした。
あの風の谷のナウシカのモデル地になっている・・・と言うこともあり楽しみだった。
ボコボコした歩道をいくととてつもなく大きな石の群れが見えてきた。
巨大な石と石の間を進むとヒューーーと確かに風の音がしてきた。
これが風の谷・・・と思いながら進むと風の音は聞こえなくなっていった。
このコースは7.4キロあり時間は3~4時間かかるので
子連れの私たちには無理と判断し、最初の Lookoutで折り返すことにした。
ここで数枚の写真を撮ったがどれもバックの石が大き過ぎ、
茶色いバックの景色が何の写真かよく分からない。
ビルでも山でもないこんな大きなものを見たことがない私は
表現のしようがないほどかなりの感動でした。

ここの間から風の音が聞こえる
引き返して歩いていくとまた風の音がしてきた。
ヒューーーッ・・・さっきと同じ場所で風が通り抜ける音がしている。
音はここでしかしないのだ!!
「風の谷」と言っている場所はカタジュタ渓谷一帯を指しているのかと思っていたら
石と石の間の1か所のことだった。
1時間以上は歩いたもののあまりに大きな石なので
ほんのちょっとしか進まず引き返した。
まるで蟻にでもなった気分。
時計を見る1時を過ぎていた。
空を見上げると雲は少しあるものの快晴!!
「エアーズロックの登山ゲートが開いているかも?!」
と期待してまたエアーズロックまで急いで戻った。
かぶさっていた雲はなくなっていた
真ん中辺りから鎖がある
到着してみると続々と人が登っていた。
近くで見ているのに人が豆粒のように見える!!
まだ降りてくる人はいないので解禁になって時間が経っていない様子だ。
パパは張り切って軍手(イボ付)を付け七歳の長男もやる気満満だ!!
登山道を見上げると小さな子供も登っていた為、
長男にも登れると思いパパと二人で行くことにした。
いざ出発!!
最初の斜面も見ているとたいしたことないのだが、ちょっと進んでみるとかなり急らしい。
私は次男と一緒に見ていたが、他の人たちはひょいひょいと登っていく。
一方パパと長男は早くも四つん這いになってなかなか進まない。
もう少し行くと手すりに出来るチェーンがあるのだがどうもそこまでたどり着けない様子。
しばらくがんばってみたが二人で降りてきた。
長男は早くも諦めたようだ。
再度パパは一人になって出発!!!
なんとかチェーンのあるところまで行ったがかなりツラそう・・・・。
その後ぼちぼち鎖を持って登っていったが、本当に這うようにして登っている。
そうだ!! 彼はかなりの高所恐怖症だった!!
すれ違う人からいろいろ声を掛けられている・・・。大丈夫かなぁ。
私の心配をよそにゆっくりと登って行きとうとう見えなくなった。
待っている間私と子供たちはお菓子を食べたりジュースを飲んだりくつろいでいた。
一時間経ったがまだ降りてこない。
じーーっと登っていく人たちを見ていたら、
一人の若い女性が鎖にしがみついたまま動けなくなっていた。
彼女は斜面にお尻をつけてズルズルと凄くゆっくり降りていたがかなり怖がっている様子。
きっと高所恐怖症なのだろう・・・・。
あの様子では上まで行けなかったみたい。
通りかかる人殆どが彼女に話しかけていた。
きっと「大丈夫か?」とか言っているのだろう。
私の待っている場所は登山口のすぐ下で、
数箇所ベンチがあって何人も登らないで待っている人がいた。
ここに来ても全ての人が登るわけではないのだ・・・・・。
二時間が経ち段々心配になってきた。
もし落ちていたらどうしよう?!どこかで動けなくなっているのでは・・・・?!
しばらくして鎖を持ち降りてくるパパを発見!!
よかった!!
とりあえずまだ?!落ちていなかった。
下までたどり着いた彼は、はぁはぁと息が上がっていて、
「きつかったーーーー!!!」
と一言。
写真を一枚撮り今度は私が登る番だ。
時刻は四時。いざ出発!!
裾の比較的緩やかに見える斜面を登り始めて初めて気づいた。
結構急斜面だ。
私もパパがしていたように四つん這いになって鎖の所までやっと行った。
周りの人たちは割りに軽がる登っていく・・・。なぜ??
鎖を持ち5、6歩行っては休憩。凄く急斜面でキツイ!!
子供と一緒に飲んだ炭酸ジュースを後悔した・・・・。
気持ち悪い・・・・。
吐きそうな状態になりながら、ふと下を見下ろすと
子供たちがどこにいるのか良くわからなかった。
赤いパジェロが辛うじて確認できた。
私は高い所でも大丈夫だし体力にもそこそこ自信があった。
なのにそんなのいっぺんで吹っ飛んでしまった。
腰を下ろしている場所の横をふと見たら嘔吐した跡があった・・・・・。
ますます気分が悪くなったけど、その場を移動したくて必死で登った。
出発前に今回の旅行を近所のAさんに話したら、
彼女もエアーズロックに登ったことがあって、
その時は心臓が口から飛び出そうだった・・・・といっていた。
確かに判るその気持ち・・・・・。激しい鼓動と吐き気。
なんとか広くて休憩出来る場所まで登った。
横たわっている人もいた。きつかった~。
やっと景色をゆっくり眺めることが出来た。
水を少し飲み、気を取り直してまた登り始めた。
周りを見ると降りてくる人が多く、結構太った人もいる。
あんな体でよく登れたなーと感心しつつ小さなでこぼこ山を登ったり降りたりした。
歩道とは決して言えないが白い点線が頂上まで続いている。
「えっ?!ここ通るの??」
というような白線をたどりボチボチすすんだ。
「パパよく行けたねぇ・・・・」と心の中で何回も思った。
そしてそれが励みになった。
パパが行けたんだから私も行ける筈だ。(笑)
一緒のペースで進んだ親子と仲良くなって、前後しなら頂上を目指した。
エアーズロックで今までかなりの死者が出たのもうなずける。
一歩足を滑らしたら確実に下まで落ちる。
パークのゲートで貰ったパンフレットに
「命を大切にしましょう」
と大きく書いてあった。
色々な国の言葉で書いてあって、もちろん日本語のページもあった。
白い点線だけが頼りで、2メートルくらいの高さを降りたり登ったり・・・
足もかける所がなく連れがいる人たちは
手を引いたり下から押し上げたりして小さなでこぼこ山を進んでいた。
一人で進む私は結構ツラい場所が多く、
段々夕暮れに近づいていたので人もまばらだ。
少し心細くなったが、更に進み遂に見えてきた!!
やったー!! 遂に頂上だ!!
何組かのグループが写真を撮ったりしている。
私も誰かに頼んで写真を撮ってもらおう!と思っていたら
「シャッターを押して」と逆に頼まれた。
撮りおわって私もそのグループの人に頼んだ。
一人で写るのも寂しいので一緒に入ってもらった。
(左)紅一点? (右)有名な頂上にある礎
やっと景色を見る余裕が出てきて、デジカメとビデオカメラでゆっくり撮影した。
遠くにマウントオルガが小さく見える。360度の大パノラマ!!
地球は丸いと実感できるひと時だった・・・・。
地平線がよく判る!
本当にすごい!!
地平線がこんなに良くわかったのは初めて!!!
写真をたくさん撮ってい若いる男性がいて、
シャッターを押してもらっていいかたずねた。
その人は快く写真を撮ってくれた。
かなりの写真好きらしく、リュックにはさまざまなカメラが入っていた。
お礼を言い、辺りを見渡すと人は数えるほどになっていた。
パンフレットにも数人で行動しましょう・・・とあったし、そろそろ戻らねば。
またデコボコ山を登ったり降りたり・・・。
さっき写真を撮ってくれた人はもう一人男性の連れがいた。
その二人の後を付いて下りて行くかたちになった。
また途中で2メートルほどの高さを降りて登る場所があった。
行きも誰かに手伝ってもらった場所だ。
「こまったなぁ~」と思っていたら、先に行った男性二人が待っていてくれて、
一人は下で自分の手掌に足を掛けろと言い、
もう一人は上で腹ばいになり手を差し出してくれた。
なんてジェントルマンなのでしょう!!!
その後も私が来ているか確認しながら先を進む二人がとても頼もしかった!!
しかも二人ともカッコイイのだ!!!
下山したら是非一緒に写真を撮ってもらおう!!と思いつつ必死で付いていった。
もしかして
「私、独身に見えるかも・・・うふふ♪」
なんて思いながら、
やっと鎖のあるところまで来て、また急な斜面を降りた。
頂上の高さを知ったら、ここの高さが低く感じ恐怖感はなくなっていた。
鎖は中腹までしかなく、そこまで行くとパパが迎えに来ていた!!
あらら。(´・ω・`)ショボーン
一緒に写真を撮りたかったジェントルマンはもうどこかに行ったらしく、見当たらない。
急に現実に戻った気分だ。
「まぁパパでいいか・・・・」
と思いつつ手をつないで下まで降りた。
夕暮れ時のエアーズロック登山入口
はぁ~っ何はともあれ良かった良かった!!
帰りがけ二人で「もう登らなくていいね~」とか
「死ななくてよかったねー」など言いながらパジェロを走らせた。
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